Vai Academy 5.0 参加報告

さて、DreamcatcherのEventに参加するのももう3度目になります。

一度勇気を振り絞って参加してみて勝手がわかればもう、怖いものなし。まさか自分でもこんなにハイペースでアメリカまでギター弾きに来ることになるとは思っても見ませんでしたが、1年8ヶ月で3度目のギターキャンプです。

さすがに今回は今年の正月にも参加したばかりだし、夏休みシーズンとは言え会社を丸々1週間休まないといけないのでちょっと悩みましたが、今回は私が師と仰ぐ2大巨匠、Steve VaiとJoe Satrianiが参加するとなれば、もう万難を排して、と言う構えで予定が入らないように工夫し、前もって関係各署に触れ込んで、めでたく参加が実現しました。

さすがに1週間の休み、さらに1週間おいてその後も会社の夏休みと言う状況で結構ツケが回って来てしまった感じもあり、このレポートを書く精神的な余裕がなく、こんな間が抜けた時期のレポートになってしまいました。もちろんその間他のライブに行ったりもしていたので、単なる怠慢なのですが...

多少でもご興味ある方はお楽しみください!

Jul 29, 2019

今回のVai Academyは私が前2回参加したギターキャンプのCaliforniaのPalm Springsから変わってNew YorkのGlen Cove(って私全く知らない場所でしたが)、過去にもVai Academyが開催されたことがあるようです。Joe SatrianiとSteve Vaiが同郷で若い頃に師弟関係だったことは良く知られていますが、この辺りだそうです。

過去2回のPalm Springsは真冬の避寒地で結構快適だったのですが、夏のNew Yorkは暑い!湿度も日本と変わらない!

 

さてさて、今回も日本人はいるのか?

ある程度覚悟はしてはいるものの、やはり日本人がいないか探してしまいます。さいしょのVai Academy4.0の時は私を含めて5人の日本人が参加してましたが、今年正月のG4 Experienceは2人だけ...さてさて今回は...

いました!前回のVai Academyでも一緒だった広川亮さん!彼はVai Academy既に4回目だそうです。強者!

 

そしてもう一つ楽しみと言うか不安なのがルームメイト。いくら音楽で繋がっているとは言え、言葉も文化も違う初対面の人と相部屋と言うのは若干乱暴... さて今年は...

何とドイツから参加と言う(私が日本から来ているというのは彼にとってはもっと驚いたでしょうけど)、Frank。アムステルダムの音楽大学で学位を取ったというプロです。(Focusと言う古いバンドのJan Akkermannと同じ経歴!古すぎて若い人達は知らないかも知れませんが) さすが、上手かった。御年65歳だそうですが、素晴らしい!また追ってレポートの中で書いて行きます。


さて、Camper(参加者の)ことをこう呼びます)にとって Vai Academyでの最大のEventは、Steve Vaiとのジャムセッション、それとVaiバンドとのジャムセッションで、これを4日間のキャンプのいつに持って来るかが結構な悩みになります。どうしてもみんな後半の日程を狙うので結構無理なスケジュールになったりします。

今回も私は散々迷いましたが、初日にSteve Vai、2日目に Vai Bandとのセッションを入れました。何となく様子を見たい気もあるのですが、今更一生懸命練習したところで何か大きく変わる訳でもなく、やるべきことはさっさとやって後は純粋に楽しむことにしました。本来負担に思わずに楽しみするべきものではある筈なんですが...

昨年はSteve VaiとThe Animalをやって、Vai BandとASKのオリジナル曲の切り出しをやったのですが、今回はSteve Vaiとオリジナルの切り出しをやって、Vai BandとThe Animalをやりました。なぜまた The Animal? それしかまともに弾けないからです...

そして、今回Steve Vaiとのセッションで切り出した曲はPalm Springsと言うタイトルで現在ASKで準備中です。過去2回のGuitar Campで訪れたPalm Springsでの印象から作った曲です。Steve Vai先生からフレーズいただきますか!なんて。

 

さて、このSteve Vaiとのセッションですが、Camper全員に機会が与えられます。今回の参加者は200名くらいでしたので、一人4分としても800分、つまり13時間20分かかります。これを4日間でこなすので、Vai先生はその日のコンサートが終わってから毎日4時間近くセッションに付き合う訳です。本当、プロ精神の塊と言うか、頭が下がります。

この日は自分自身が出番待ちだったこともあって、私はずっとこのセッションを聞いていました。当たり前のことですが、上手い人はいくらでもいます。また、単に上手い下手と言うだけではなく、Vai先生を引き込めるか(Vai先生の言うところのconnectedの領域)が重要で、「一人3分で回すからね」と最初に宣言しているのに、Vai先生もノッてしまうと延々とセッションが続くことになります。本当に音楽が好きなんでしょうね。

その後セッションを繰り広げている他の部屋をちょっと覗いてビールを引っ掛けて、ベッドに入ったのは夜2時頃。長い一日でした。

初日はこんなところで。


Jul 30, 2019

さて、2日目からはゲスト講師陣のBreakout Sessionが始まります。

まずはPlini(写真右上)。若干27歳にしてその才能をSteve Vaiに認められての参加です。ま、既に凄技ギタリストとして十分有名で、今更驚くのもおかしな話ではあるのですが。とにかく上手い。ロックテイストではあるものの、お洒落な音楽を超絶技巧でありながらそれを感じさせずにリスナーを引き込む。音は結構歪んでいるものの、決して濁りを感じさせない...う~ん、参った。最近Djentと呼ばれる分野ですかね。プログレっぽくもあります。しかし、FusionでもCross Overでもなく明らかにRock。ギターはStrandberg、そして音はすべてFractal Systemsで作っていて、本人曰く、人生で今までアンプは一度も勝ったことがないとか。確かに、PAとモニターが信頼できればアンプを使わないというのも究極の選択。最近"歪み"で悩んでいる私にとっては良いかも。StrandbergとFractal...欲しい...

写真左上はSteve VaiとDevin Townsend。この方、Steve VaiのSex&ReligionにVocalistとして参加していましたが、ギタリストコンポーザーとしても非常に才能のある方でした。なんて書きましたが、正直今回のゲスト布陣の中では霞んでしまって...申し訳ない!

 

さて、初日のところでも少し書きましたが、私にとっての2日目のメインイベントはSteve Vaiバンドとのセッション。Steve Vaiが全Camperとのジャムに付き合うのは凄い!と書きましたが、実はそれ以上にSteve Vaiバンドのメンバーは過酷な状況に置かれます。2日目、3日目、4日目の午後の時間はCamperとのジャムに別途付き合ってくれます。こちらはスケジュールの合間を縫って実施されるので、全員は回らず早い者勝ちになります。遠慮したり躊躇したりしている場合ではありません。図々しくも申し込んで権利ゲットです。

Steve Vaiが好きと言ってもそんなに弾ける曲がある訳でもなく、昨年Steve Vaiよ共演したThe Animalをやりました。昨年はソロパートをSteve Vaiとシェアした訳ですが、Vaiバンドとやるということは、Steve Vaiのパートを全部弾く訳で、それはそれでうれしいやらプレッシャーやら。

ASKでメンバーにわがままを言って、たまにおさらいをさせていただいていたので、まぁ、形にはなったかと。Daveとのツインリードは楽しかった!是非YouTubeに上げてある動画をご覧ください。

 

この日のコンサートにはPliniとAndyTimmonsが登場。

その後は、また前日と同様Steve VaiとCamperのジャムを夜更けまで楽しみました。その後のセッションは軽めに参加して午前一時頃にダウン。

昨晩はルームメイトのフランクは1時前にもう寝ていたのに、この日はまだ部屋にも帰って来ない...元気だなぁ。


Jul 31, 2019

この日は恒例のフォトセッションとサインセッションがありました。サインセッションはゲスト一人に一アイテムしかサインしてもらえないことになったので、迷わずギターを持って並びました。前回、前々回と、いつも使っているメインギターを持って参加していたので、それにサインをしてもらって、普段使いに抵抗して抵抗が良いか迷う結果になってしまったので、今回は予備にしているギターで参加してました。戦利品の写真は4日目の報告の中に乗せます。

 

この日のコンサートには当然Joe先生登場です。ようやく二人の共演が見られました。以前はJoe Satriani主催のG3コンサートの中核だった二人ですが、最近はJoe先生主催のG3/G4とSteve先生主催のGeneration Axeと活動の場が離れてしまっていて、もうあまり見ることはできない貴重な一幕です。一曲しかセッションしてくれませんでしたけど...

 

さて、Steve Vaiとのジャム、Vaiバンドとのジャムと言う大きなイベント終えたので、この日から夜はセッションルーム周りです。

写真はいつも参加してくれているLarry Mitchelの主催しているセッションルームの一コマです。運よく私とルームメイトのFrankが一緒に参加したところを誰かが撮影してYouTubeに上げてくれたので紹介します。Larry先生はセッションのルールを良く説いてくれます。音量はもとより、音域的に空いているところを狙ってぶつからないようになど。みんなうまいので本当に緊張します。またLarry先生、見た目はいかにもBlues Manなのですが、本当オールマイティ。大きな手でバリバリ弾いちゃいます。

それにしてもルームメイトのFrank、上手いでしょう? ちゃんと音楽教育を受けたプロなので当然かもしれませんが(言い訳!)、音楽的にその曲やコード進行が要求する雰囲気を掴むのが上手い。私のように強引に自分の得意技に持ち込むだけの技術とか格が違う... 今からでもちゃんと勉強したい、と思わせられた夜でした。

 


Aug 1, 2019

さて、最終日。あっと言う間です。

Breakout SessionにJoe Satriani先生登場です。また会えましたね!先生。正月にもお会いしたばかり(と思っているのはこちらだけですが)、感激です。

この日はCrowd Chantと言う曲の制作裏話をしてました。多分皆さんも一度は耳にしていると思います。チェックしてみて下さい。

最初にこの曲のアイデアをレコーディングメンバーに話したときに、「え~、そんなの面白くないよ」と言われたとか。それでもやってみようということで、スタジオにいたメンバーやエンジニアだけではなく、家族とか、清掃員の人とか、オフィスサプライの人、ピザ配達の人、コカ・コーラの人などみんな集めてやってみたら面白いものができたとのこと。そしてアンコールの定番ができたという訳ですね。

そのうちASKのライブでもやってみましょうか?これ、みんなが歌ってくれないと悲しいことになるので、みんな聞いてきてね。なんてサプライズでやらないと面白くないんでしょうけどね。

 

そして最終日は、Breakout Sessionで私がいつも追いかけているStig Mathisen先生のところに通い詰めでした。この人やはり断トツの安定感で上手い。年始のG4 ExperienceではJoe SatrianiとのBreakout Sessionを担当していたくらいですからいかに信頼の厚いミュージシャンか伺えます。(Joe先生と並んでShavingの講義でもしようか、と言うJokeは面白かった!)

今回の一番私に影響を与えて一言はStig先生から。

「得意な手癖をいくつか持っていて、次はどれを繰り出そうか、と考えながらスケールの音を追いかけるようなアプローチでできるものはメロディとは言はない。」

ガ~ン!はい、これは私のアプローチです。ごめんなさい。やはり頭に浮かんだメロディーがそのまま弾けなければいいアドリブはできないということですよね。それができないんだから、コード進行を十分に考えて、良い音を拾って地道にメロディーを組んで行くしかない訳ですね、今の私には。う~ん...

 

この日のコンサートにはLarry MitchelとDevin Townsendが登場です。Devin Townsendは機材の調子が悪かったのか、アンプにずっと座ったままでした。「おい、先生の前でその態度はないだろう!」 

 

そして夜はStigの部屋でのセッション大会参戦。Pliniも来て、なかなかあり得ない空間になりました。いつもStigの部屋には上手い人が集まる。ルームメイトのFrankも。この人うまいなぁと思っていたらGITの一期生だとか、毎回参加している下の写真の人も、良いギター弾くね! あんたもね! なんて生意気に褒めあったりたりしてたんですが、プロのスタジオユージシャン(Jairo Camacho)だったと言う。知らないというのは恐ろしい。

 

夜の2時くらいにようやくセッションタイム終了。そしていい年をして二人の間に入ってパチリ!なかなか取れませんよ、こんな写真は!

 最後に正直私のギターの実力はどんなもんだろう、と聞いてみたら、「独特のアプローチだ。使える音はすべて鳴らしている。印象的だった。」と言ってもらえました。え~、でもさっき授業でそういうアプローチはメロディとは呼ばないって言ってたじゃないですか! ま、いいや。いずれGITに勉強に行きますよ! なんてね。

 

 


Aug 2, 2019

さて、4日間のCrazyな日々が終わり、最終日は何もプログラムはなく、飛行機も夕方だったので、非常に穏やか~な朝を迎えました。

朝食が用意されていないという結構な仕打ちを受けましたが、ここで出会った友人達との別れを惜しみながら、空港に向かいました。

時間はたっぷりあったので、ま、ドライブでもして行くか、と思い、付近を回りました。(車でマンハッタンへ入って行く気にはなれなかったですね)

この土地、初日のホテルの写真を見ていただいても想像が付くと思いますが、かなりの高級住宅街の中にある広大な敷地のホテルです。近隣の各家の敷地も大分広いので、そんな中で爆音が許されるんだと思いますが、何とも不思議な感じでした。

ちょっと車を走らせると”Residence Only"となっているビーチなどあり、皆さん裕福で高い税金を払って治安などが維持されているんだろうなぁという感じです。Private Beechがるような家もかなりあります。

Residence Onlyと書いてあるビーチでウロウロしていたらガードが近寄って来て、”まずいか?”と思ったら、笑顔で ”Hi" だって。治安も良くて住んでいる人たちも穏やかなんでしょうね、きっと。

 

さて、その後はGuitar Centerなどで寄り道をしてJFKにもどって、帰路につきました。

 

昨年Vai Academy4.0に参加するときに初めて海外に自分のギターを持って行くために買ったSKBのフライトケースもこれで4回目の任務です。今年初めにPalm Springsに行くときに外側が結構なダメージを受けたのですが中は全く問題なく、航空会社も弁償してくれました。

まさかこんなに使うことになるとは! また頑張ってくれ!

 

さて、今回の成果はどう出るんでしょう?

結果、ずいぶん経ってからこのレポートを書くことになるほど追いまくられる日が来ることを、この時の私はまだ知らない...

 

皆様、また長らくお付き合いいただいてありがとうございました。青木のギターは進歩するのか? それによってASKはさらにパワーアップするのか?

自分達も楽しみです。ご期待ください!


G4 Experience 5.0 参加報告

2019年1月3日から7日までの日程で、G4 Experience 5.0に参加して来ました。昨年のVai Academyで大いに刺激を受けて気を良くした私ですが、私が(勝手に)師と仰ぐギタリストのうち、Joe Satrianiだけがそこにいなかったのが残念で残念でならず、今回の参加を決定した次第です。昨年と同様休日の並びが良く、ほんのちょっと休暇を取れば参加可能と言う幸運も手伝って、再度の参加に踏み切りました。

また、参加に当たって背中を押してくれたASKのメンバー二人、温かく送り出してくれた家族に感謝です。

青木のFacebookやASKのTwitterでのレポートと並行してこちらにも記録して行きます。

Vai AcademyやG4 Experienceに興味はあるけど踏み切れない方や、まだご存知ない方にとって、少しでも助けになれば幸いです。

Jan 3, 2019

1月3日、昼過ぎにPalm Spring到着。前回はLos Angelsから車で行ったのですが、今回はSAN Francisco経由でPalm Springs空港に入りました。

避寒地とのことで、暖かく、訪れてる人も若干年齢層高め。良いところです。タクシーに乗ったら、「さっきもギターを持った人を乗せたよ」と。ま、そうでしょう。こんな小さな町に200人ほどのGuitar Crazyが集まるんですから。

会場のホテルは昨年のVai Academyと同じなのですが、昨年はHard Rock Hotelだつたのに、今年はHotel Zosoと名前が変わっていました。何があったのかは知りませんが…

部屋は相部屋になります。一緒に写っているのが今回のルームメイト、Mike Jacob。彼も含め、独自の音源を持っている人に何人か出会いましたが、みんな本格的な音源で、手作り感いっぱいのASKの音源とは大違い。我々も頑張らねば…

ギターをどうやって持って行くのか。やはりフライトケースでチェックするのが無難で、昨年私もセミハードのフライトケースを買いました。今回そのケースが結構なダメージを受けました。現在航空会社に補償申請中です。

こんな経験もあったので、先日ドバイでの社内会議で余興で演奏すると言う話になった時もあまり不安なく行けました。なかなか、こんな知見が仕事で役に立つなんてないですよね。

そもそもG4 Experienceとは何なのか? サイト (https://g4experience.com/) に行けば記述がありますが、要は4日間音楽漬けにしてあげますよ、ギターのレベルは問いません、弾けなくったって良いんです!とあります。まぁ、そうは言われても日本から行くとなると相当な覚悟が要りますよね。実際、行ってみるとそんなにハードルは高くないんですが、やっぱりギターを弾きに行くと考えるのが妥当ですよね。ちなみに"Bring your loved one"と言う恋人なり配偶者を連れて行くというパッケージもあります。ま、日本から行くとなると飛行機代もかかるので難しいですよね。うちも家族会議の結果、行くのは勝手だけど一人で行って来なさい、と。

今回の目玉ゲストは、Neal Schon, Rick Nielsen、私はKiko Lureiroを楽しみにしてました。

さて、初日のスケジュールはこんな感じ。当然目玉はJoe Satrianiコンサート。参加者は約150人、それだけの人のために1時間とは言えJoe Satrianiがコンサートをやってくれて至近距離で見られるなんて、すごい経験でしょ? 10年以上前赤坂Blitzで至近距離で見たことはありますが、もう今では無理かと。

なお、Set Listはこちら。夢中になってみていて、肝心なJoe写真がありません!申し訳ない。

Joe SatrianiコンサートでSet ListになかったCrowd Chantが演奏されました。こんな曲です。↓

https://www.youtube.com/watch?v=dyPIyghjEec

この曲、大好きなのですがお客さんが一緒に歌ってこそ形になって一体感が出ます。好きだからと言ってもしこの曲をASKでやったら悲しいことになるでしょう。

その後、Vai Academyの時と同様、各講師陣とのJam SessionがEndlessで続きます。前回良い影響をもらったStig Mathisenのクラスを追いかけました。

この日は12時頃Down。長い一日でした。


Jan 4, 2019

1月4日のスケジュールはこんな感じです。これから3日間は同じようなプログラムが続くので、その日やゲストのトピックスだけ拾って行くことにします。

 

Joe SatrianiとStig Mathisenのセッションで”Shavingの話でもするか?” ”じゃあ、みんなこのクラスから出て行くときにShavingして行ってもらうか?” と言う件があったことは以前お伝えしました。Stig Mathisenは昨年も書きましたが the Chair of the Guitar Program (GIT) at Musicians Instituteだそうで、MIで勉強すると毎日この人に教わるんだろうなぁという憧れの人です。毎晩彼のクラスでセッションしましたが、まぁ、オールマイティな人です。あらゆるジャンルの曲を知っているし、どんなスタイルでも高度に弾きこなします。脱帽!

 

今日のトピックスはBumblefoot(Ron Thal)にしましょう。私この人ノーマークだったので(失礼な話!)、インパクトが大きかったです。90年代のShrapnel一派で、Guns N' Rosesのギターとして知っている人も多いでしょう。ご覧の通り、フレットレスとノーマルギターのダブルネックを使っています。メーカーはフランスのVigierだそうです。"My guitar is your guitar"なんて言って、Camp中ずっとその辺においてありました。私もちゃっかり。しかし、弾けませんな、フレットレスギターは。

まぁ、一流のミュージシャンはみんなそうなのかも知れませんが、Ronは思い浮かんだフレーズなりコード進行がすぐに弾けてしまうという感じでした。授業は変わっていて、できるだけ音数を減らして最も訴えたい音を弾く、その時次のコードで弾く音をを口に出す、と言うトレーニングをさせられました。これが難しい!隙間があるだけ弾いてしまう癖のある私には本当に辛かった!考えさせられました。

 

そして夜のコンサートは今回の2nd Tier (いやいや皆さんとんでもなく凄腕で、こんな失礼な言い方はないのですが、単独のコンサート時間が与えられていないと言う意味で)のメンバーのコンサートでした。みんな一曲づつ+最後は期待通りの全員でのセッションになります。ここでもRon Thalは目立ってました。曲はLed ZeppelinのWhole Lotta Love。Ron Thalは歌もうまい!ソロパートの最後で右手でフレットレスギターを上からタッピング、左手でフレットギターをハンマリング・プリングで弾いてハモるという宇宙人技をやってくれました。観客みんな「勘弁してよ」と言う顔でしたね。「良いよ、私はハーモナイザーでやるから」 到底こんなことはできない私はいじけたのでした。


Jan 5, 2019

1月5日のスケジュールはこんな感じです。

今日のトピックス一人目はRick Nielsenにしましょう。まぁ、やんちゃと言うかお茶目なおじいちゃんです。御年70歳の長老ははもう40年以上活動していて(紆余曲折あったもののオリジナル近いメンバーでまだ活動しているのは素晴らしい!)、イメージそのものは40年前とあまり変わらない感じですね。40年前から老けていたので、変化が大きくないんでしょうね。

私、この人のセッションは出席せず、コンサートだけ見ました。さすがに5本ネックのギターは持って出て来ませんでしたが、ギターはしっかり弾いてました。良く曲の途中で飛び跳ねる人ですが、今はもう10cmくらいしか跳ねてませんでした。それでも「無理しなくて良いよ、骨折でもしたらどうするの!」と見てる方がやや心配になります。

Cheap Trick意外に目立ったキャリアがないので、コンサートもゲストのシンガーを呼んでCheap Trickのナンバーを演奏してました。「あんた、Robin Zanderよりずっと良いな!」「今のはオフレコだぞ、あいつ怒るからな。」なんて言ってました。あとコンサート中、ピックを投げる投げる!マイクスタンドにビッシリ取り付けられていたピックは2曲目くらいですべて投げつくし、スタッフが補充に大わらわ、しまいにはスタッフが箱で持って来たピックをそのまま観客に投げるという暴挙に出てました。自分の好みのピックではないので、拾ったところで持っているだけになるのですが、なぜか拾ってしまう群集心理?

 

さて、肝心のJoe Satrianiのクラスですが、ゲストと一緒に語るセクションとデモ音源を使って実演+解説のセクションに分かれています。

実演+解説のセクションで、What Happens Nextに入っている ”High on the Mountain” (https://www.youtube.com/watch?v=5XouyzSAXkg) のイントロを弾いて一言。「良いかい、こういうリフは絶対間違えないように慎重に弾かなきゃいけないんだよ。ソロの中だったら間違えた音を出してしまっても3回くらい弾くと、あぁ、何かJazzっぽいアプローチをしてるんだな、と思わせられるけど、こう言うのはそうはいかないからね。」って、昔先輩にそんなことを言っている人はいたが、Joe先生、それ言っちゃいます?

 


Jan 6, 2019

さて、実質的に最終日の1月6日のスケジュールはこうなってました。

 

今日は各講師陣のBreakout Classesの様子をお届けしましょう。

一人目はKiko Loureiro。生粋のヘビメタフリークではない私でも凄腕ギタリストとして認識していて、今回実際に見るのを楽しみにしてました。写真のような感じで、デモ音源での演奏、解説(ホワイトボードに書いて真面目に教えてくれます)を進めて行きます。この人、ヘビメタバンドいながら何でも弾きこなすことで有名ですが、その器用さの裏にしっかりした理論、それともちろん表現したい感情があるんだと言うことが良く分かります。人柄も穏やかでした。

そう、それでこの日の晩、夜のJam Sessionで私は例によってStig Mathisenのところにいたのですが何とそこにKikoがやって来て、2時間くらいいましたかね、一緒にループセッションに加わってくれました。必死に聞いて、弾いていたので写真も何も残っていないのが残念! しかし刺激的良い時間いなりました。

 

 

もう一人、Lari Basilioを紹介しておきましょう。いわゆる私が追っているSuper Guitaristのカテゴリではないのですが、良いギターを弾きます。何と言うか、ギターらしいフレーズで泣かされるというか唸らされる感じです。Super Guitaristのフレーズはともするとヴァイオリンだったりキーボードだったりと言うフレーズもカバーする感じがあるのですが(私見です)、ギター、恐らくはBluesに端を発するギターワールドは、それはそれは奥深くて、熟練の技的なものがあると思うのですが、いい年をした私にはまったく弾けず、こんな若い女性が見事に弾いてしまうという... それは才能が違うよ!と言われてしまえばそれまで何ですが。

 

さて最後にもう一人はNiel Schon。誰もが知る有名ギタリストですが、Rick Nielsenに負けないくらいやんちゃでしたね。「おれ、スケールとかわかんないし...」、あれ、そうなんだ?と言う感じですね。キャリアは長いし、いろいろな音楽をやって来ているし、考えて弾くというよりは、感じたものがうまくフレット上で表現できる耳の良さが支えているということでしょうか。

この日のNielのコンサートはインストナンバーで弾ききったのですが、他のインストギタリストに負けないQualityの楽曲を展開していました。さすがです。

 

 


Jan 7, 2019 & after that

Vai Academyの時は最終日に一応Wrap Up SessionがあってSteve Vaiが少し話したりしたのですが、今回は最終日は何もありませんでした。私も今回はPalm Springsまで飛行機で行ったので、この日は朝6時のフライトで帰国の途に就きました。日々の報告で拾い切れなかった内容など書き足して行きたいと思います。

今回のサイン大会の成果はこちら。このなんともミーハーながら無視できなセッションはいつもあって、ちゃんとサインしてもらうアイテムを用意していかない私はどうしてもギターを供せざるを得なくなって、悲しいやら嬉しいやら。

講師陣全員にサインしてもらうのも考えたのですが、今一番のお気に入りギターを隠居させる訳には行かないので、私が師と仰ぐ3人に限ってサインをしてもらいました。(他の講師陣の皆さんごめんなさい!)

 

←こちら、Stig Mathisen。夜のセッションにて。

ヘビメタ・ハードロックがベースではあるのですが、器用に何でもハイレベルに弾きこなします。どうしてもCamperは速弾き志向派が多く(私も)なってしまうのですが、時としてムキになって"どうだ、俺が最速だぞ!" みたいなところがあってうれしくなってしまいます。セッションを回す時に名指しで次、誰!、と指名して行くのですが、日本人の名前は覚えにくいのか言い難いのか、私はいつも「次、Ibanez!」と呼ばれてました。名誉なことです。きっと彼はまだ私の名前を憶えていない...


Vai Academy 4.0 参加報告

2018年1月3日から7日までの日程で、アメリカ カリフォルニア州 パームスプリングスにあるHard Rock Hotelにて、Vai Academy 4.0が開催され、ギターの青木がこれに参加して来ました。以前から気にはなっていたのですが、なかなか参加しようという決断ができませんでした。しかし、今回はゲストとしてSteve Morse, Yngwie Malmsteen (青木のギターヒーローである4人のうち3人が揃っている! ちなみに残りの一人はJoe Satriani) が参加、さらに休日の並びが良く、ほんのちょっと休暇を取れば参加可能と言う幸運も手伝って、参加に踏み切ることができました。

参加に当たって背中を押してくれたASKのメンバー二人、温かく送り出してくれた家族に感謝です。

青木のFacebookの方で参加報告を綴っていたのですが、思いのほか書くことが多く、回数も増えてしまったので、ここにまとめてレポートとして記録しておくことにしました。

Vai Academyに興味はあるけど踏み切れない方や、まだご存知ない方にとって、少しでも助けになれば幸いです。

Jan 3, 2018 - Day 1

場所はPalm Springs, CAのHard Rock Hotel。Hard Rock CaféのTシャツは集めていても、実際にHotelに泊まりに行く機会はあまりないというか...そんな存在ですよね。

 

 

初日のタイムテーブルはこんな感じです。

 

 

Vai AcademyではSteve Vaiと彼のバンドを従えて演奏できるというとんでもない機会が与えられます。Vaiの曲でもいいですし、自分で持ち込んだコード進行でジャムってもらってもOKです。

Steve VaiとJamる日は選べるのですが初日以外のこの時間は他の先生方のMaster Classが並行してあるので、どちらかを諦めなければいけません。初参加で初日かぁ...と悩みましたが、他のセッションを諦めたくなかったので、思い切って行きました。おかげで初日から大いに楽しめる結果になりました。結果、私の場合この奇跡は初日の晩に起こりました。何と不遜にもThe Animalで挑んでみました!

写真にYouTubeの動画がリンクしてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。

さて、Vai先生とのセッションが終了したのは夜の12時。Vai先生もバンドメンバーも夜8時のコンサートからぶっ続けで4時間も演奏している訳で、本当に頭が下がる思いでした。


これと並行して他の部屋では別の講師陣やゲスト率いるJam Sessionが繰り広げられており、こちらはまだまだ続いています。私はさすがに朝現地について、Vai先生との緊張のセッションを含めて既に長~い一日になっていたので、初日はこれにて退散。まだその場にいたかったような気もしましたが、翌日も9時からクラスが始まるので。何という一日だったんだ、と今でも思います。


Jan 4, 2018 - Day 2

アメリカ到着初日にSteve Vaiと演奏をして、しかも夜の12時過ぎまで音楽三昧だったのに、翌日は朝9時からプログラムがギッシリです。音楽関係の行事じゃなければ拒否権を発動したいところです!

 

2日目の朝一のプログラムはSteve VaiのギターメカニックのThomas Nordeggのセッションから始まりました。Steve Vaiのギターへのこだわりを知り尽くした人でボソボソと面白いことを言う人でした。Steveが全幅の信頼を置いているのが良くわかり、Steveのセッションでも何か問題があると(なくても) ”Hey, Thomas!” と言ってウケていました。ひとつ驚いたのが、Floyd Roseトレモロで弦をボールエンドをペグ側に残したまま張るとのことで、次回、私も早速試してみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Steve VaiのMaster Classはこんな感じです。Vai先生しゃべるしゃべる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、この日の私のお目当てはYngwei先生です。私が今のギタースタイルになるのに決定的なインパクトを与えた人です(そう言う人はきっとたくさんいるでしょう)。
Yngwie先生のMaster Classは残念ながらバンドではなくドンカマバックの演奏でしたが、この距離、山積みのMarshall、そして部屋の大きさにはおよそ不釣り合いな爆音(スタッフからEar Whisperが渡されました!)、雰囲気に圧倒されてしまいました。Vai先...生と違って弾きまくり、それはそれで十分楽しめました。キャラクターが良く出てるなと思いました。
しかしうまいです!ワンパターンとも言われがちですが、やはり音(実はそれほど歪んでいない)とフリジアンモードによるスムーズ早弾きは、一聴してしてYngwieとわかる強烈なキャラクターでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして2日目の夕方にはSteve Vai Master Classと夜のSteve VaiコンサートにSteve Morse先生登場!私がバンドでトリオにこだわってるのは大いにMorse先生の影響があります。実は私、直接見るのは初めてでした。手首を故障していて昔のようなフルアルタネイトピッキングで早いパッセージを弾きまくるというスタイルからはちょっと変わっていましたが、彼独自の経過音を多用したBlues Scaleは一聴してSteve Morseとわかります。この人、いろいろなバンドを率いて活動しているワーカホリックな人だと思います。そして、いずれのバンドでも一貫したスタイルが見られます(Deep Purpleでもそうしてしまうところが素晴らしい)。

 

 

 

 

そしてもう一度夜にはYngwie MalmsteenのMaster Classがあり、再度爆音につかりました。やっぱり上手い!

実は、セッションはこれらと並行してグループセッションは夜中まで続きます。この日はメイン会場でのセッションが全部終了した23時頃から、このグループセッションに参加したのですが、これがまた衝撃でした。

そのグループセッションなのですが、リードする講師がいて、その人の進め方によってかなり違った内容になっていました。もちろん皆さんそうそうたるメンバーのようですが(すみません、正直勉強不足です)、いくつかセッションルームを回ってたどり着いたのがStig Mathisenのセッションでした。この方、現在 Chair of the Guitar Program (GIT) at Musicians Instituteだそうで、まぁ、上手いのも当然、この人を目当てにこのセッションに参加して来る人も、何と言うか、上手い上にさらなる高みを目指している人達で、ここでのセッションは本当に刺激なりました。何となくGITでの授業ってこんな感じなんだろうなぁ、と言う感じです。コード進行とそれに合うスケールが示されて、バッキングトラックに合わせて16小節のソロを参加者全員で回して行く形で進められます(気持ちよくもっと弾き握まくっている人もいましたが!)。この部屋の人達の腕前にも圧倒されましたが、普段自分で書いている曲や弾いているソロが非常に単純かつ安全な内容にで、つまらないものだったなぁ...と思い知らされてしまいました。この日の課題曲は割と私の得意とするスケールだったので、まずまず弾けたかなと思いつつ、曲作りやソロの構成はまだまだだなぁと考えさせられてしまいました。こうして長~い2日目が終了したのは午前一時を回ってからでした。(まだ残ってセッションしている人もいましたが...)


Jan 5, 2018 - Day 3

 Steve Vai先生のMaster Classは相変わらずの調子で続きます。もの凄くシリアスで気難しいイメージがあるかと思いますが、ユーモアたっぷりの語りで人を惹きつけます。やはりいろんな意味でEntertainerであることもこのクラスの人物の重要な要件なんだろうなぁ、と思いました。

 

この日はSteve Morse先生のMaster Classでした。前日のレポートでも書きましたが、手首の故障は結構シリアスなようで、過去の曲の中でも弾けなくなってしまっているものもかなりあるようでした。昔からのファンとしては、完全復活を待ちたいものです。そうは言ってもDeep Purpleなどは最近までしっかりこなしていた訳で、もの凄く高い次元での話な訳ですが。

しかし、手の不調もあるんでしょうが、Steve Morse先生もしゃべるしゃべる! 結局2回のMaster Class、2時間強の時間を通して、ギターを弾いたのは10分あったかどうか...

Steve Morse先生のコメントで印象に残ったのは"Raise the bar"でした。以前私の上司だったアメリカ人も良くこれを言っていました。

Master Class終了後、私は暴挙に出ました。一緒に写真を撮らせてもらう際に、何とASKのCDを渡してしまいました!手に持ってくれているのが写真に写ってます! もちろん受け取ってもらうことが聞いてもらうことにはならないですが、達成感ひとしおでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Programが予定と変わって、毎晩のSteve Vaiコンサート w/ゲストは、2日目にSteve Morse, 3日目にYngwieになりました。夕食前のVai先生のMaster ClassにはYngwie先生登場。前日まで別室にあった32基のMarshallはステージのあるメインの部屋に移され、Master Classもそれをバックに行われました。マイクもYngwie先生は自分の持ち込み品を使っていてVai先生に"You have a James Bond Mic!"と突っ込まれてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後のコンサートではSteve VaiとYngwieの共演があり、Yngwieの名曲 ”Black Star”が演奏されました。Yngwieがソロでこの曲を引っ提げて出て来たときの衝撃が思い出されます。それまでプログレ小僧だった私は好きなバンドとそこにいるギタリストのギャップ(要は面白くない)に悩んでいたのですが、この曲を聞いたときに"!! これだ !!" そこから私のギターインスト人生は始まりました。Steve VaiがBlack Starを完コピしてる姿はちょっと違和感がありましたが(で、なぜ二人してこの顔?) 大御所二人がお互いを尊重しつつ共演している姿には感動しました。

さすがにビビってしまってと言うか、正直機嫌を損ねるのが怖くてYngwie先生にはASKのCDは渡せなかった... (Steve Vaiは忙しそうだし、結局人の良さに付け込んでSteve Morseにだけ押し付けてしまいました)

 

 

 時間的に報告が前後してしまいますが、Yngwieの参加したSteve Vaiのコンサートが20:00から30分ほどで終わり、その後メインホールはキャンパーとのジャムになります。並行してSteve Morse先生のMaster Classがあり、私はそちらに参加。それが終わってからメインホールに戻ってみると、まだキャンパーとのジャムは続いています。他の部屋でジャムをリードしていた Larry Mitchell もキャンパージャムに参加するというサービス精神を発揮していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

23:00を過ぎてメインホールのジャムは終了。しかし、まだ講師陣によるジャムは続いているので、昨日衝撃を受けたStig Mathisenの部屋を覗いてみると、いますいます、志の高い、上手い人達がまだまだ弾きまくっています。昨日は衝撃を受けながらも比較的な自分の得意なスケールとキーを使う課題曲(リズム&コード進行)だったので、そこそこ弾けた気になっていましたが、この日は苦手なキーが当たってしまい、自分の応用力の低さに愕然としてしまいました。写真はこの日のクラスの様子ですが、若い女性陣(左から2人目がStig Mathisen)が見事な演奏をするんです!Stigが気に入ってみんな自分の傍に座らせたという状況です。そして、一番右端にいるのが我らが日本人代表、漆畑みなみさんです。私と同じく今回初参加の方で、恐らく保護者なしで参加している最年少だったのではないかと思います(私の娘よりずっと若い! 羨ましい!)。Master Classや人のジャムを見るよりここにいる方が自分の技術の向上に役立つかな、というしっかりした信念を持って連夜上級者のジャムに参加されてました。頭が下がります。この晩は本当に打ちのめされて帰宅しました。

まだ一緒に参加した日本人の仲間の紹介をしていませんでしたが、今回は5人の日本人が参加していました。明日以降、追って紹介して行きます。

 

 

Jan 6, 2018 - Day 4

実質的に最終日です。Vai先生以外にClassを持っていた講師陣は、Doug Doppler、Stig Mathisen, Dave Weinerの3人で、私は日替わりで一人づつ聞いて行く形にしました。(2日目 Doug, 3日目 Stig, 4日目 Dave) 3人とも教え方について違いはあるものの、技術習得の仕方についてはかなり近いものがありました。やはり"フレットボードマスター"を目指してあらゆるキーで

各種スケールやモードに対応できる力をつけよ!と言うことです。やはり近道はない... はい、頑張ります!

 

この日のゲスト講師はSt. Vincent (Annie Erin Clark)。Music CreatorとしてSteve Vaiが太鼓判を押しています。ただ、ごめんなさい、私は正直言って勉強不足でそれまで聞いたことはなく、その後いろいろとチェックしたのですが、私にとってはギタリストとしての魅力が今回の講師陣の中ではさすがに霞んで見えてしまい、この日は彼女単独のMaster Classはパスして、ジャムセッションを楽しませていただきました。

 

講師陣のMaster Classと並行して、Steve Vaiのバックバンド(Dave Weiner, Jeremy Colson, Philip Bynoe)はメインステージに残って希望するキャンパーとのジャムセッションに付き合ってくれます。これは初日に報告したSteve Vaiとのセッションとは別の機会として与えられます。私は初めてで良く勝手がわからなかったこともあって、Steve VaiにThe Animalで挑むという暴挙に出てしまったのですが、本来Vaiの曲を目いっぱい弾きたいのであれば、こちらのバックバンドとのジャムで演奏する方が良かった訳です。しかし、もう一度The Animalをやるのも勿体ないし、他に弾ける曲がある訳でもないし...と考えた結果、自分のオリジナル曲のコード進行を取り出し、それに乗って演奏することにしました。いかに素晴らしいメンバーとは言え、コード進行だけでオリジナル曲の雰囲気を再現するのは無理な話で、大分違ったイメージになってしまいましたが、楽しませていただきました。その時の動画はYouTubeで公開しました。

Aoki of ASK plays "Inspired" with Steve Vai Band

また、ASKで演奏しているそのオリジナル曲の動画もYouTubeで公開していますので、ご興味ある方は比較していただければと。

ASK Plays "Inspired"

 

で、今更ながら、我がバンドのリズム隊はやっぱり素晴らしい!と再認識した次第です。

 

この日のメインステージのジャムでは、同志の日本人の仲間たちの演奏も聞かせていただきました。みんな良かった!

 

 

 

 

4日目夕方からは記念撮影会とサイン会がありました。音楽漬けの硬派な内容でいっぱいのキャンプでしたが、ここに来て急にミーハーと言うかありがちな感じになった訳ですが、さすがにメンバーがメンバーなので、私もいい歳をしてギターを抱えて順番待ちの加わりました。

ちゃんとサインをもらうグッズを用意して行かなかった私は結局ギターとエフェクターにサインをしてもらいました。戦利品は写真の通りです。今メインで使っているギターとエフェクターにサインをしてもらってしまい、「あ~ どうしよう、使えなくなってしまったなぁ...」と困っていたら(嬉しい癖に!)、一緒に参加した和泉さんが「もう一台買えばいいんですよ!」と。

 

 

 

 

 

 

 

では最後に集合写真(もう誰が写っているのか判別不能)と、一緒に参加した日本人の仲間を紹介して私のVai Academy 4.0参加報告を終わりたいと思います。全4回参加の和泉さん、3回目の広川さん、2回目の井上さん、そして初参加の漆畑さんと私です。皆さん、またお会いしましょうね!

 

              和泉さん

広川さん          井上さん

漆畑さん          青木

 

Jan 7, 2018 - Day 5